《視点》乗馬に新販路

2018/01/30 04:00 更新


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 はみ、あぶみをモチーフにしたバッグメーカー、ホワイが乗馬ファンに顧客を広げているという。乗馬の大会やイベントにはかなりのファンが集まり、そこに専門業者などが店を出して商品を販売する場所が設けられるとのことで、出店するとそれなりの売り上げがあるようだ。この間の週末も横浜・赤レンガ倉庫での乗馬イベントに出店し、初日から商品が足りなくなったという。

 日本の乗馬人口がどれぐらいかはっきりした統計はないが、乗馬クラブだけでも全国で1000前後あるようだ。ホワイは馬具メーカーではなく、乗馬を愛好する社員がいるわけでもない。たまたま馬に関するモチーフを使っていることで、代理店を通して乗馬関係者とつながりができ、乗馬を楽しむ人の中に想定以上のファンができたようだ。今では乗馬グッズの収納バッグも販売している。

 同社は乗馬ファンだけで成り立っているわけではないが、ある程度の規模のマーケットをつかめたのは大きいし、まだまだ潜在需要がありそうだと見ている。こうした気が付きにくい新しい販路を開拓するのは簡単ではないが、手詰まり感の強いファッション市場でも、工夫次第で開拓の余地が広がるかもしれない。(武)



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