ヴィクトリアズシークレット 売買契約が白紙撤回に

2020/05/07 09:37 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】Lブランズ(本社オハイオ州コロンバス)と投資会社シカモアパートナーズ(本社ニューヨーク)は4日、ヴィクトリアズシークレットの売買取引合意を破棄することで合意したと発表した。両社は2月20日、ヴィクトリアズシークレットの55%の経営権を約5億2500万ドルで売買することで合意していたが、シカモアパートナーズが4月下旬、合意破棄を求めて訴訟を起こしていた。

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 Lブランズは引き続き、好調なバス&ボディ・ワークス部門を分社化して株式公開する計画を進めつつ、ヴィクトリアズシークレットも単独で経営が成り立つよう経費節減を続け経営を立て直す意向だ。

 Lブランズの取締役会の現ディレクターで会長に就任が決まっているサラ・ナシ氏は「シカモアパートナーズと法廷で争うことに経費をかけるより、今の環境でブランドを確立していく方が会社、株主、社員の望むところと信じる」とコメントした。Lブランズのレスリー・ウエクスナー氏がCEO(最高経営責任者)兼会長を退任し、名誉会長になるといった発表済みの人事は、5月14日にデジタルで開催される株主総会で承認・実施される見込みだ。当面、Lブランズ社のスチュアート・バーグドーファーCFO(最高財務責任者)が、ヴィクトリアズシークレットの暫定CEOを兼任する。さらなる詳細は、5月21日の決算報告時に発表される。



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