バニッシュ・スタンダード「スタッフスタート」 流通経由売上高が1500億円突破

2022/12/02 06:29 更新


 バニッシュ・スタンダードは提供するスタッフDX(デジタルトランスフォーメーション)アプリケーションサービス「スタッフスタート」の6年目となる21年9月~22年8月の流通経由売り上げが前年同期比20%増の1529億円となった。導入する業種業態が広がり、店舗スタッフにファンが付く傾向が強まったことなどで、経由売り上げが伸びている。

 業種・業態が広がった。アパレルが中心だが、化粧品、家具、家電、雑貨、サービスなどの企業でも導入が進んだ。22年9月時点で、ブランド数は2100を超え、スタッフスタートのスタッフアカウント数も18万人を超えた。

 店舗スタッフにファンが付く傾向も強まっている。店舗売り上げは立地の良さが大きく影響するが、デジタル接客では地方のスタッフでも、流通経由売り上げを伸ばすことができる。スタッフ1人当たりの最高月間流通経由売り上げは1億3000万円に上った。月間1000万円以上を売り上げるスタッフは235人、同500万円以上は731人となり、効果を上げるスタッフが広がっている。また今年8月に開催した接客コンテスト「スタッフ・オブ・ザ・イヤー2022」では、LINELIVEで同時中継した最終審査の総視聴者数が19万人となり、高い関心を集めた。

 今後も販売スタッフの活躍の場を広げる。昨年11月にはLINEの個人・法人向けアカウントサービス「LINE公式アカウント」と連携した新サービス「LINEスタッフスタート」の提供も開始した。同サービスではお気に入りのスタッフと、日頃使い慣れたLINEを使って、ワン・ツー・ワンのオンライン接客を提供する。これからも業種業態の広がり、機能の強化と接客レベルの向上、海外への展開など、販売スタッフを輝かせるサービスの提供を目指す。

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