百貨店婦人服オーセンティック5月の売り場観測 花、ドット柄のプリントが動く

2025/05/30 15:00 更新有料会員限定


 春物が不振だったが、本格化した夏物が上向いて売り上げを下支えした。ワンピースやブラウス、スカートを中心に、花柄、ドットなどのプリントやフレア、ティアードのゆったり感あるシルエットが動いた。綿100%など天然繊維が多かったほか、レイヤードの着こなしができるシアー素材がボリュームまで広がった。盛夏に向けて接触冷感、速乾、紫外線カットなど機能性素材を使った商品に対する反応が良かった。6月はクリアランスセールが月末からスタートする店舗が多い。夏物のプロパー販売とともに、プレセールを実施するブランドがあり、顧客向け優待施策などで需要の底上げを狙う。

(価格は税込み)

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高島屋日本橋店4階

フェミニンなスタイル

 売り上げは前年同月比25%増。ワンピースが49%増で、前開き、チュニック丈などのフェミニンなスタイルが良かった。ボタニカル、水玉などのプリント柄が浮上した。コンパクトで薄手のジャケット、ブルゾン、カーディガンなど羽織る感覚のアイテムとの組み合わせが広がった。シアー素材のアイテム、レースなどの部分使いが多かった。パンツ、スカートが前年を上回ったほか、ブラウス、シャツ、カットソーアイテムは前年並みだった。6月は白をテーマにしたカラーと、綿、麻の素材で訴求し、プロパー品の需要を掘り起こす。

コットンボイルクレープでふわりとしたシルエットのボタニカル柄ワンピース18万7000円、レーヨン混ニットのプルオーバー5万2800円、デニムパンツ7万4800円「タエ・アシダ」
綿ローンに手描き風ドット柄プリントのAラインワンピース2万9700円、綿100%カーディガン2万8600円「タバサ」

京王百貨店新宿店4階

通勤着対応のジャケット

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