気温が高かった影響でコートが苦戦したが、ジャケット、ブルゾンなどのアウターやドレス、薄手ニットやカットソーアイテムが売れた。コートは例年、この時期に気温低下に伴ってプロパー販売のピークを迎えるが、下旬に入ってようやく一部が動き始めた。代わってアウターで売れたのが、ジレなどの汎用性のある中間アイテム。顧客の様々なシーンに対応したアイテム提案で明暗を分けた。12月は素材、丈のバリエーションを広げたコートの店頭プロモーションを強化する。(価格は税込み)
伊勢丹新宿本店「コンテンポラリー」
シーンの多様化に対応
2期に分けて9月20日にリモデルオープンした。ラグジュアリーブランドとの買い回りを狙った大人のための上質な日常着を提供する。
コートは苦戦したが、ジャケットがリモデル前に比べて2倍の売り上げだった。オン、オフに着られる汎用性があり、手持ちにない商品が売れた。ジレやドレスを中心に、コートのインナーとして着られるアイテムや羽織り物が良かった。防寒アイテムとしてのコートではなく、シーンの多様化に対応したアイテムを強化したのが奏功した。識別化した顧客の学校行事や食事会などイベントに対応した、華やかなディテール変化や光沢感、ハリ感のある素材が良かった。ジャケットでハイエンドとモデレートアッパーの中間価格となる12万~16万円と7万~8万円の二つのプライスラインが生まれており、新大人服として市場開拓する。
阪急うめだ本店「Dラボ」
中わたジャケットが動く
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