ベーシックを豊富な色で売る
トルソーを使ったコーディネート提案に頼らず、白やインディゴなどトレンドカラーで様々なアイテムを集積する、カラーくくりの売り場作りが一部で見られる。ベーシックアイテム人気が続き、色のバリエーションから商品を選んでもらおうとする仕掛けだ。
スタイリングで多いのが、シャツにスエットやニット、ブルゾンを重ねて、タテに見せるレイヤードルック。ロング丈のシャツが売れていることもあり、インナー、トップ、アウターと上に行くにつれ丈を短くする着こなしが若い客層に人気だ。ボトムは九分丈のリブ裾が売れているが、気温上昇を見越し、この時期からショーツを提案する店もある。(価格は本体)
《3月の結果》
2月に引き続き、インバウンド需要が首都圏を中心に一定あったようだが、全国的には増税前の駆け込み需要があった前年同月からの反動で、3月の売り上げは低下した店のほうが多かった。
アウターでは、薄手のステンカラーコートの動きが中旬まで良く、後半にかけては、MA-1などショート丈のブルゾンが動いた。パンツは引き続き、裾にリブを配したイージータイプが売れた。ウール系の布帛やジャージーのほか、ナイロンのスポーティーなタイプにまでバリエーションが広がっている。足元はスニーカーが主流で、「ナイキ」「リーボック」などに加え、「バンズ」「ジャックパーセル」の復刻別注も人気だった。
《シップス原宿店》
■白+インディゴで
ジャケット1万5000円、リネンシャツ1万1000円、ネックレス3800円、パンツ9500円「ジェットブルー」、ハット7000円「エクア・アンディーノ」
■初夏のミリタリー
ハット7000円「グリッロ」、スカーフ4500円、シャツ1万1000円、迷彩柄のショーツ1万2000円、ローファー2万1000円「シップス」、バッグ2万8000円「オロビアンコ」、ブレスレット1万円「ノースワークス」
《今月のアピール》
シップス原宿店 クロップトのパンツやショーツをこの時期から打ち出す。実売には少し早いが、外国人観光客はすでに買い始めている。スタイリングではミリタリー系のブルゾンのほか、トレンドの白にインディゴを組み合わせたクリーンなコーディネートを前面に出す。足元はスニーカーに加えて、サンダルもそろそろ出す。
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