ユニクロの「ヒートテック」寄贈活動　フェデラー氏を招きパリ郊外で手渡し会

ユニクロが寄贈したテニスコートで開いた手渡し会にはフェデラー氏が参加した

　【パリ＝松井孝予通信員】ユニクロは24年秋冬から、子供たちと世界の難民、災害被災者など困難な状況にある人々へ100万点規模の「ヒートテック」を寄贈する「ザ・ハート・オブ・ライフウェア」活動を始めた。その一環で、元プロテニス選手でグローバルアンバサダーのロジャー・フェデラー氏がパリ郊外ラ・クールヌーヴを訪問。昨年5月にユニクロが寄贈したテニスコートで、ヒートテックの手渡し会を開いた。

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　フランスでは六つの非営利団体を通じ1万1000枚以上を配布した。フェデラー氏は子供たちと、願い事を書いたハート形の紙を壁に貼るセレモニーを実施。280人の親子にヒートテックを渡し、同地域に1000枚以上を届けた。

　当日はテニスのミニレッスンも組み込まれた。フェデラー氏は「地域の皆さんと再会し、私のキャリアを通じて得た学びを共有できたことは素晴らしい経験」と喜びを表した。

　活動の背景にはユニクロ現地スタッフの地道な努力がある。地域の声を聞き必要とする人に届ける姿勢がこの温かな交流を生んだ。