ユニクロのグローバルブランドアンバサダーで所属選手でもある、車いすテニスの国枝慎吾選手が2月7日、ユニクロの有明本部で引退会見を行った。数々の大会で結果を残した自信のキャリアについて国枝選手は「応援してくださっている皆様に最高のテニス人生だと言い切って終わりたい」と語った。同席したファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「これからが人生の本番、今後も最大限に応援する」と引退後も国枝選手とパートナーシップを継続する考えを示した。
国枝選手は車いすテニスで最多の現行グランドスラム計50勝、世界王者10回、パラリンピックで金メダル4回を含む5大会連続メダル獲得など数々の実績を残した。引退に関しては「パラリンピック東京大会後からずっと考えてきた」と語り、22年にウィンブルドン大会に優勝した時に最初に出た言葉が「これで引退だな」だったという。
引退後の活動については「最近ようやくぼんやりとやりたいことが浮かぶようになってきた」と国枝選手。柳井会長は「プロのアスリートとしてやるべきことをやった、非の打ちどころのない選手。彼が続けてきた挑戦する気持ちを社員には学んでほしい」と語った。