ユニクロ AI接客の精度高め、商品力やサービス強化

2018/07/19 06:29 更新


 ユニクロは11日から本格的に提供を開始した買い物アシスタントサービス「ユニクロIQ」の精度を高め、LINEやグーグルアシスタントなどのSNSプラットフォームでも使えるようにして、ユニクロでの買い物の利便性をより高める考えだ。海外にも運用を広げるほか、同サービスを通じて得た情報を商品開発にも活用する。

 ユニクロIQはスマートフォンのユニクロのアプリ上で起動するAI(人工知能)を活用したチャット自動応答システム。昨年9月に2000人を対象に試験運用を始め、データをもとにAIの回答能力を高め、最終的には15万人まで試験運用の対象を広げ、本格運用に踏み切った。

 試験運用中はお薦め商品やトレンドキーワード、カテゴリー検索が主な機能だったが、本格運用開始とともに、人気ランキングやシーンに合わせた着こなし提案、ギフト、雑誌掲載商品の検索などもAIとのやり取りを通じてできるようにした。

 今後は、客とのやり取りの履歴を分析してAIの精度を向上させ、よりきめ細かくニーズに応じた提案ができるように改善していく。現状、LINEやグーグルアシスタントで、ユニクロの商品に関するFAQ(よくある質問)への回答ができるようになっているが、今後は、ユニクロIQ自体をそうしたSNS上でも活用できるようにする考えだ。

 ユニクロアプリは13年時点ですでにダウンロード数が1000万を超えている。アプリ上で起動するユニクロIQで得たデータやニーズはサービスの向上や商品企画への迅速な反映に生かす。アプリは海外でも運用しているため、早期に日本以外の市場にもユニクロIQを導入する考えだ。

客のライフスタイルに寄り添うサービスとしてチャットボットの活用を広げる考えだ


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