ニットメーカーのウメダニット(新潟県五泉市)が手掛ける「ラッピンノット」の24年春夏は、凹凸やメランジ調の配色、光沢感など、編み方を工夫した色鮮やかなニット商品を企画した。22年春夏にスタートしたウールのカットソーシリーズも、「春夏に着るニット商品の新定番」として、サイズや商品の種類を拡充する。
ウィメンズはノースリーブのニットトップに短丈のカーディガン(税込み3万3000円)を羽織ったり、パンツの上にニットスカートを重ねるなど、レイヤードを楽しむアイテムを出す。ハイゲージニットのワンピース(3万7400円)は、コットン・ポリエステル混の糸を使った天じく編み。Iラインのすっきりしたシルエットだが、体の線を強調しすぎない。リブ編みのスカート(2万9700円)はジップを開閉することで、デニムボトムなどと合わせることもできる。
メンズは定番商品のハイゲージで、クルーネックとポロカラーのニットプルオーバー(3万8500円~4万2900円)を出す。黒とキャメルだけでなく、鮮やかな青も企画した。シンプルなデザインだけでなく、20~40代の幅広いファッションを楽しむ客に向けた、個性的な柄物も出す。コットンのループ糸とコットン・ナイロン混のカール糸を混ぜて編んだ、凹凸が特徴のメランジ調のローゲージニット(4万2900円)を企画した。
ウールの吸放湿性や消臭性に着目した「ウールウェアシリーズ」は、年間を通じて使えるニットアイテムとして、サイズやシルエットのバリエーションを増やす。22年春夏からウール100%のメンズのTシャツやボトムを販売したが、男女ともに好評で、シーズン中に2回追加生産した。今回はクロップト丈のTシャツや女性向けのサイズを増やした。中心価格1万5000円~2万円。
「春夏に需要が減ってしまいがちだが、私たちはほぼ毎日ニット商品を着ている。ウールウェアシリーズが新しい春夏の定番商品になれば」(梅田大樹社長)と話す。