大阪・梅田のエスト 独自MDさらに強化

2020/12/11 06:28 更新


 大阪・梅田のエスト(運営はJR西日本大阪開発)が、梅田や関西エリアでは同施設だけの「独自MD」をさらに強化している。エリア唯一のテナント導入が館の売上高の増加に結びついているためで、20年秋の新規導入では、5店中3店が関西初テナント。来春導入店舗も4店中2店が関西初となる。

 独自MDは、16年秋ごろから強化しており、19年春の改装後では、梅田エリアでの同店だけのテナント構成比は全体の約73%、大阪でみると47%、関西では29%だった。エストは17、18年度と2期連続増収。19年度は19年1月末から着手していたイーストエリア(現エストフードホール)の改装工事の影響で減収となったものの、ファッション主体の既存エリアは、19年4月~20年2月まで全月増収だった。独自MDが貢献したとみている。

 20年度は8月から10月にかけて、ルミネ以外で1号店となる「シーナリー」や「スワンキス」、飲食の新業態「蜜香屋バタータス/焼き芋喫茶&焼き芋酒場」を関西初で導入した。このほか、「ルシーダ」や「メゾン・ド・フルール」を導入している。

 20年2月に開業したエストフードホールのテナントを含めた現在の独自MD比率は、梅田が約70%と減少したが、大阪が53%、関西は48%に高まった。レディスアパレルに限れば、梅田が81%、大阪が62%、関西は55%を占めている。

 来春は、西日本初でアクセサリーの「アンジュエール」、EC発ブランドで東京・新宿、名古屋に次ぐ3号店となる婦人服の「ダーリッチ」を導入する。このほか、婦人服の「ディジット」「リゼクシー」がオープンする。



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