ユナイテッドアローズ「ロク」旗艦店、青山に移転オープン

2023/11/14 17:30 更新


新店舗のコンセプトは「時間の蓄積」

 ユナイテッドアローズの「ロク」は11月11日、旗艦店を東京・青山に移転オープンした。「エイチ・ビューティー&ユース」がある建物の地下1階で、売り場は約165平方メートル。7月末に閉店した「渋谷キャットストリート店」より小さくなったが、上質なビンテージ商品や仕入れブランドを強化し、ファッションが好きな大人客に提案する。前身のレストランの内装の一部やテーブルカウンターを生かした。キャットストリート店で使っていたネオンの照明を随所に配置し、閉店を惜しむ寄せ書きのあるウィンドーを店内の太い柱に取り付けた。「0から新店舗を作るのではなく、歴史あるものと掛け合わせた空間に仕上げた」(吉田恵理子ディレクター)。

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前身のレストランのキッチンやカウンターを生かした売り場にした
ロク立ち上げ時からディレクターを務める吉田恵理子さん

 前の店では4割だった仕入れブランドの比率を5割にした。ビンテージバッグなど、上質で希少性の高い商品も揃えた。それらを古着のジーンズやオリジナルのスウェットシャツと合わせるなど、強みの「カジュアル×クラシック」なスタイリングを見せる。「アンスクリア」の別注商品を先行するなど、店舗ならではの品揃えにも力を入れる。

店内中央のテーブルでビンテージ商品などを見せる

 20~60代の幅広い年代の顧客がいる中で、キャットストリート店は若年層が多かった。青山店では30代以上の客もつかみたい考え。店内のカウンターに椅子を設けるなど、販売員との会話を楽しみ買い物できる。定期的にアーティストの作品や歴史、音楽などのカルチャーを紹介するスペースも設けた。文房具など、アパレル以外の商品の販売も予定している。

アーティストや音楽のカルチャーを発信するポップアップスペース


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