ブラジャー購入の際は試着や採寸を勧めているインナー業界だが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、コンサルティングやフィッティングサービスの提供が難しい状況にある。在宅ワーク推進や外出自粛要請もあり、店舗の販売は苦戦が続く。ただし、同じメーカーやブランド、シリーズを使い続けるリピーターが多いカテゴリーであることから、ECでも固定ファンの多いブランドが強さを発揮している。
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トリンプ・インターナショナル・ジャパンでは公式サイトと外部ECともに売り上げを伸ばしている。在宅ワークの広がりや、サイズが選びやすいノンワイヤブラが伸ばしているのかと思いきや、「ワイヤブラが堅調」と同社。中でも、GMS(総合小売業)を主販路とする、凝ったレースを使った華やかなランジェリーシリーズの「トリンププレミアムレッドレーベル」(「プレミアムデザイン」から名称変更)が売れている。ブラジャーの価格は7000~8000円とGMS向けでは高価格帯にあたる。
「『天使のブラ』『恋するブラ』などのベストセラー商品のフィットを生かした商品で、かつデザインがワンランク上であることから、ブラジャーにこだわりがある女性から支持されている」シリーズで以前からリピーター率が高い。「サイズもフィット感も分かっている人が多い」ため、ECでの購入につながっている。
同社は今後も、「魅力的なキャンペーンを打っていきたい」とし、ECへの誘導を強めていく。