25年春夏トレンド解説 ④マスキュリン&フェミニン 新バランスのテーラーリング

2024/11/12 15:00 更新有料会員限定


 25年春夏は、対極にある要素を組み合わせるスタイリングがいつも以上に多い。構築性と流動性、クラシックとモダンなどに加え、「マスキュリン&フェミニン」が大きな流れになっている。マスキュリンなテーラードアイテムを軸に女性らしさを際立たせるスタイルは、数シーズン続くトレンドの一つ。今シーズンは、新しいバランスの提案が広がっている。

(青木規子、写真=大原広和、ブランド提供)

【関連記事】25年春夏トレンド解説 ③ライト&シアー 空気をはらむ軽さ、繊細な透け感

 マスキュリン&フェミニンに欠かせないテーラードジャケットは、日本のレディス市場においても必要不可欠なアイテムになった。Tシャツに一枚羽織るだけで、シャープなムードが演出できる便利アイテムでもある。オンオフともに着用する人が増えている。25年春夏は着丈やフォルムの種類も増えている。

ジャケットをドレスに

 特に目立ったのは、オーバーサイズのテーラードジャケット。「ボッテガ・ヴェネタ」は、子供が父親のジャケットを羽織っているようなビッグシルエットのジャケットも出した。きっちりとした仕立てのジャケットをそのまま拡大したようなデザインで、肩も大きく、着丈も長い。大きなシルエットが、女性の細い体を強調している。

ボッテガ・ヴェネタ

 オーバーサイズのジャケットをドレスのように一枚で着るのも新鮮だ。「エムエム6・メゾン・マルジェラ」は、ショールカラーのフォーマルジャケットをミニドレスに、「ジル・サンダー」は大きなジャケットドレスのウエストをベルトでシェイプさせた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース連載



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事