24年春夏トレンド 寒波で冬物買い足し、春物は滑り出し順調

2024/02/08 08:00 更新


今着られるアウターやセーターが好調(「グッチ」24年春夏コレクションから)

 今になって冬のアウターやセーターが売れている。繊研新聞社が有力ショップを対象に行った「24年春夏トレンドチェック・立ち上がり」のアンケート調査で、春物の好調な滑り出しとともに冬物が挽回しているという声があった。

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 23~24年秋冬の結果では、暖冬の影響でアウターが不振に終わった店が多かった。しかし、寒波が遅れてきたことで、改めて冬アウターやセーターの需要が高まっている。セールに限らずプロパーもだ。

 代わりに「通常なら1月中旬から春のアウターの需要が見られるはずだったが、今年は苦戦している」(レイ・ビームス)といい、春アウターの動きは後ろにずれ込む可能性がある。ステュディオスは「トレンチコートの新規流動仕入れをゼロに近くし、ショートアウターやブルゾンのMDに比重をかける」などして対策を取った。

 春物では「進化系ベーシックがセレクト、オリジナルともに速いスピードで動いている」(エストネーション)という店が多い。気候に左右されづらい定番服が、季節の端境期に買いやすいことも背景にある。

 この時期ならではのセレモニー向けは、ビジネスシーンでも兼用できるデザインや、10万円以上のジャケットといった高価格帯のアイテムが好発進をしている。

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