きょうから「トラノイ・トーキョー」 アジアのファッションハブを目指す

2024/09/04 06:29 更新


ケニアの「アデルデジャック」

 欧州を代表する合同展示会トラノイの東京版「トラノイ・トーキョー」が9月4日から、2日間の日程でベルサール渋谷ファーストで始まる。98年以降パリなどで開催してきた合同展を、初めて日本で開く。トラノイのボリス・プロヴォジェネラルマネージャーの指揮のもとプルミエール・ヴィジョン・ジャパンが主催。日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)とのパートナーシップを受け、楽天ファッション・ウィーク東京25年春夏期間中の開催となった。

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 出展ブランド数は175。国内ブランドと、その他のアジア、欧米、アフリカを拠点とするブランドが半分ずつで構成する。カテゴリーはウェアが50%、アクセサリーとライフスタイルブランドが50%。優れた職人技、創造的なビジョンを持つブランドを厳選した。

 目標は、アジアにおけるファッションハブとしての地位確立。「欧米への第一歩を踏み出す場、アジア市場への参入の出発点」を目指す。活発な交渉を目指し、輸入や決済などをサポートするオフィシャルフォワーダーのサービスも行う。

 ラインナップで目を引くのは、会場の中心に並ぶアフリカ勢だ。アフリカ輸出入銀行が主導し、アフリカのクリエイティブ産業を支援・促進するプロジェクトCANEXアフリカの協力のもと、ケニアやナイジェリア、エジプトなどから約20ブランドが出展する。民族性とモードを融合したクリエイションが特徴だ。韓国ブランドも多く、20ブランド以上が揃う。

 招待ブランドは、パリを拠点に活動する日爪ノブキによる帽子ブランド「ヒヅメ」で、会場入り口付近に展示される。ネットフリックスのドラマ『エミリー、パリへ行く』の衣装デザイナーとして知られるマリリン・フィトゥシによるコーディネートインスタレーションも見どころの一つ。

招待ブランドの帽子「ヒヅメ」

 継続を予定し、25年秋冬展は25年3月18、19日に開催する。



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