商社は、安定的な経営基盤を確立するための施策を打ち出している。国内外の先行きに不透明感が深まるなか、多様で柔軟なサプライチェーンの再構築や、海外市場の拡大に向けた戦略を推進する。各社とも自らの競争力の源泉はどこにあるのかを見極めて、変化する市場に対応する。
価値と単価高める
伊藤忠商事繊維カンパニーは、今期(24年3月期)を連結純利益(IFRSベース)300億円を安定的に稼ぐための基盤作りの年と位置付けて、「重点分野の強化」「部門、事業会社連携」「環境配慮型商材の収益化」を重点方針に取り組んできた。