「トイザらス・ベビーザらス」つくば店を改装 見せ方を変えて効率化

2024/09/12 06:28 更新


視認性、感覚的な分かりやすさを追求

 日本トイザらスは9月6日、トイザらス・ベビーザらスつくば店を改装オープンした。同社は面積を圧縮する一方で対象を拡大したり見せ方を変える改装を実験しながら進めており、つくば店は「確かめる店」(李孝社長)になる。

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 同店は大型SCのイーアスつくばに入る。今回の改装では売り場面積を従来の4割減ほどの1554平方メートルに圧縮しつつ、〝キダルト〟と呼ぶ子供の心を持った大人向けのコーナーを店舗の入り口に配置、什器を低くして全体の視認性を高めている。売り場のサインはアイテムよりもキャラクターを優先することで感覚的な分かりやすさを打ち出している。ベビーザらスのゾーンは床を木目調にして分け、打ち出したい商品をアピールする専用コーナーも設けた。

 面積を減らし、什器も低くしたことから陳列量は減るが、倉庫型で同一商品を積み上げていたところからの切り替えでもあり、品揃えのバラエティーは確保する。キダルトの取り込みと見せ方の修正で、売り上げの減少幅を抑えて面積当たりの販売効率を引き上げる狙い。

 同社は23年10月の京都駅前店以降、大型店でダウンサイジングしつつ品揃え、見せ方を変えて効率を引き上げるフォーマットを探っている。つくば店は7店目となり、これまでの成果を踏まえながら、子育て世代の流入が進むエリアでニーズを捉え直す構えだ。



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