トレッサ横浜とカラフルタウン岐阜の22年度 来館者数、売上高とも19年度超え

2023/04/25 06:27 更新


 トヨタオートモールクリエイト(名古屋市、河合利夫社長)が運営するSC、トレッサ横浜(横浜市)とカラフルタウン岐阜(岐阜市)はいずれも、23年3月期に来館者数、テナント売上高(自動車販売など除く)ともに前年を超え、コロナ禍前の19年度実績も2期連続で上回った。ともに地域に密着し、テナントとの連携を強化した運営が実り、足元商圏客の支持を広げた。足元商圏客のニーズに即した改装効果も大きかった。

 トレッサ横浜の来館者数は1475万人(前期比4%増)、売上高は277億9800万円(3%増)で、ともに過去最高を更新した。コロナ禍の影響で休止していた地域住民との連携による夏祭りなどのイベントを再開し、集客につなげた。

 今年3月の開業15周年を機に、「今まで以上に行きつけのお店」をテーマにした大型改装を昨年秋から開始、ファッション、雑貨、サービスでの大型店の導入やフードコートの席数拡大などを行い、成果を上げた。4月28日には15周年改装のグランドオープンとして、南棟1階にスイーツの有力店を揃えた食物販の新ゾーンを開設するとともに、青果専門店「フレッシュダイトー」、アダストリアのファッション・生活雑貨の大型店「ラコレ」、ビーズソファの「ヨギボーストア」、靴下・インナーの「チュチュアンナ」が出店する。

 カラフルタウン岐阜の来館者数は848万人、売上高は171億6000万円で、いずれも前期比1%増。来館者数は過去2番目となった。

 21年度に実施した改装効果が継続、前期も「地域のお客のニーズに応える」ため、きもの・和雑貨店や「ドコモショップ」「マクドナルド」、観葉植物・園芸資材店を導入し、成果を上げた。併せて、ラジオ体操やウォーキング企画、親子向けのワークショップなど「コロナ下でも楽しんでもらえる」定例イベントを充実、顧客の支持を広げた。テナントが立案したイベントも計7企画行い、買い回り促進につながった。

 両施設ともにテナントスタッフのES(従業員満足)とCS(顧客満足)向上施策を強化してきたことも、売り上げを支えた。



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