森ビル 虎ノ門ヒルズビジネスタワーが完工

2020/01/22 06:25 更新


オフィスのエントランスは、アートをイメージした空間にした

 森ビルは21日、同社が参加組合員として参画する虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合が推進する「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」が15日に完工したことを発表した。また、併せて地下1階~地上3階までに入る商業施設の58テナントも公表した。開業は4月を予定している。

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 総賃貸面積約9万6000平方メートルの大規模オフィスと約7600平方メートルの商業施設が入る、地下3階地上36階建ての複合ビル。6月6日開業予定の日比谷線新駅虎ノ門ヒルズ駅や、銀座線虎ノ門駅と地下通路で直結し、1階には空港リムジンバスや都心部と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)が発着するバスターミナルを設置するなど、「世界と都心部をつなぐ新たな東京の玄関口」として機能させる。

 地下1階~地上3階は飲食から物販・サービスまで、主にオフィスワーカーをターゲットにした58店のテナントが入る。地下1階は、スーパーマーケットや、カジュアルな飲食店が揃う。1階はカフェをはじめ、ビジネスシーンに不可欠なおもたせが揃う店を集積した。

 2階は、虎ノ門エリアでは初めての物販フロアとなる。アーバンリサーチとファミリーマートが協業した新業態の「アーバン・ファミマ」や、オーダーメイドスーツの「カシヤマ」、「メーカーズシャツ鎌倉」などオフィスワーカー向けの物販が集積する。

 3階はランチから会食まで幅広く利用できるレストランに加え、「鳥茂分店」「中華そば勝本」など東京の名店が集まる「虎ノ門横丁」を開設する。

 4階には会員制のミーティングスペースやコワーキングスペースなどを設置する。オフィスフロアは5~36階ですでに満室。日系・外資系問わず様々な業種の企業が入居する。約1万人が就業する予定だ。

 地下3階には森ビルと東京電力エナジーパートナーの共同出資で設立した新会社、虎ノ門エネルギーネットワークが管理するエネルギープラントが入り、虎ノ門ヒルズビジネスタワーをはじめ、23年完工予定の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」や、虎ノ門ヒルズ駅などにエネルギーを供給するなど地域のインフラとしても貢献する。



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