新・東急プラザ渋谷、あす開業 「あえて大人狙い」69店

2019/12/04 06:28 更新


 東急不動産は5日、渋谷駅西口前に、新商業施設「東急プラザ渋谷」(運営・東急不動産SCマネジメント)をグランドオープンする。15年3月までの49年間運営していた旧東急プラザ渋谷を主体に、東急不動産などが建て替えた大型複合施設「渋谷フクラス」(地下4階~地上18階)の地上2~8階と17~18階に69店が出店する。「若者の街のイメージが強い渋谷で、あえて大人をターゲットとする施設」(長尾康宏総支配人)とした。飲食店のほか、日本の物作りの打ち出しを中心にした「こだわり」服や雑貨、美や健康、ライフプランサポートを切り口にした店舗を充実、秋に開業した渋谷スクランブルスクエア、渋谷パルコとは一線を画す。

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 店舗面積は約8250平方メートル。新業態は21店、都内初出店は5店、渋谷初が19店で、17、18階にシンガポールの著名エンターテインメントレストラン「セラヴィ」が日本に初出店する。17階屋上共用部に「施設の象徴」として、スクランブル交差点などが見下ろせ、植栽も多用した1000平方メートルを超えるスペース「シブニワ」を設けるなど時間消費機能を充実する。

 「施設の玄関口」の2階は渋谷土産などを販売する「ビームスジャパン」、食物販・雑貨「アコメヤトウキョウ」の食堂併設の新業態など4店が出店。3階は刃物店「日本橋木屋」や和雑貨「片山文三郎商店」、横浜元町の「近沢レース店」などの老舗やジュンのレディス新ブランド「ロペ・ラリンシュ」など雑貨、衣料品を主体に「渋谷にありそうでなかった、大人のこだわりや逸品のアイテムが見つかる」19店が入る。

 4階はコスメのほかSCにはあまりない補聴器専門店など「美と健康」を切り口にした17店が出店。5階は「大人の悩みを解決する新スタイルのサービスフロア」とする。ソフトバンクロボティクスによる「人とロボットが共に暮らし、働く社会」がコンセプトの新業態カフェ、完全予約制で、お客一人ひとりにコンシェルジュが旅行プランを提案するエイチ・アイ・エスの新業態など8店が入る。6、7階はレストランフロア。

 東急不動産として、新たな取り組みも始める。6階に同社初の直営バル・ミュージックラウンジ「グランドセッション」を出店、3階にはオーダーメイドやカスタマイズなど「他にはないこだわり」の店舗を1カ月ごとに入れ替える新ゾーン「イチ・イチ・イチ」を開設する。

3階は大人のこだわりや逸品アイテムの19店を揃えた


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