東急百貨店は11日、セルリアンタワー東急ホテルで15年度取引先懇親会を開いた。取引先約300社が出席し、今年度の営業施策のほか、最優秀セールスパートナー(販売員)表彰や東日本震災チャリティー、創業80周年記念映像などを紹介した。
あいさつした二橋千裕東急百貨店社長は三越伊勢丹ホールディングスとの業務提携を3月末で終了する経緯を説明。兼務していた三越伊勢丹HD専務執行役員を3月31日付で退任し、「自ら退路を断ち東急百貨店の社長として社の発展に邁進(まいしん)する。私自身も1年1年が勝負であるという意識で新しいことに挑む」と決意を語った。
今後の取り組みについては、今秋に商業施設「シンクス」のリモデル、来春に東急不動産が銀座に開業する商業施設への出店を予定し、「これら全てが渋谷再開発への道につながる」と強調。渋谷駅上に19年度完成予定の商業棟(東棟)での「夢の百貨店」実現に向けて、「東急百貨店が危機意識と当事者意識を持ち、力をつけて初めて渋谷再開発が成し得る」と取引先の支援、協力を呼び掛けた。