東急百貨店は、渋谷ヒカリエ「シンクス」3階の婦人靴自主編集売り場でDtoC(メーカー直販)ブランドのショールーミングコーナーを期間限定で設置する。店頭では販売しないでECで購入してもらうが、自社販売員が接客し、AIデジタルサイネージで取得したデータを出品ブランドに提供し、マーケティングを支援する。期間は9月8日~10月5日。
出品ブランドの試着用のサンプルを店頭に揃えて、シューフィッターの資格を持つ社員が接客する。出品ブランドは「マナ」で、大人の女性に向けた商品を揃える。
ニューラルポケット(東京)のAIデジタルサイネージを活用し、顧客が映り込んだ画像を通じて属性や興味を分析する。解析後、即時に破棄することで、個人情報やプライバシーを守る。日別・時間帯別の通行者のカウント、年齢や性別の属性分析、放映コンテンツへの興味・関心の可視化など、幅広いマーケティングデータを出品ブランドに提供できる。
東急百貨店は、個性的な物作りをしているDtoCブランドが、在庫の過剰な負担や販売スタッフの手配などをせずに売り場への出品が可能になるスキームの構築を目指す。今回のショールーミング売り場を通じて小ロット生産のブランドでも出店できるようになり、より多彩な品揃えにつなげる。