7月8日、渋谷駅東口に「渋谷アクシュ」開業 ヒカリエ、スクランブルスクエアと連携

2024/07/05 06:29 更新


商業ゾーンは1~4階で「エリアに足りない」飲食が主体

 東急は7月8日、渋谷駅東口前に大型複合施設「渋谷アクシュ」を開業する。同社グループの渋谷スクランブルスクエアと渋谷ストリームのほぼ向かいで、渋谷ヒカリエの隣接地に開発した。総事業費は約275億円。オフィス、商業店舗のほか、イベントやアートの発信を行う広場を設け、歩行者ネットワークも整備し、「新たなにぎわいと回遊性向上」を目指す。

 建物は地下3階~地上23階で、延べ床面積約4万4500平方メートル。商業ゾーンは地上1~4階で、計15店が出店する。「エリアに足りない機能を補完する」目的で、飲食店を主体にする。ハワイアンカフェ・ダイナーやイタリアン、スペイン料理店などのほか、広場のパブリックアートのキュレーションを行うアートギャラリー「NANZUKA」(ナンヅカ)がバーの新業態を出店、来年にはギャラリーも開設する。オフィスは地上5~23階で、「既に契約は満床」という。人材派遣会社やIT企業などが入り、就業者数約2500人を想定する。同社グループのオフィスビルの就業者向け優待サービスや広場でのイベントなどで、周辺の自社関連施設と連携し、相乗効果を発揮させる。

広場にアート作品も展示する
アートギャラリーのNANZUKAによる新業態バーも出店

 今後も渋谷での開発を加速する。アクシュと27年度に開業予定の渋谷スクランブルスクエア中央棟・西棟、同年度に旧東急百貨店本店跡地に完工予定の大型複合施設「シブヤアッパーウエストプロジェクト」、その他の五つ前後のプロジェクトを合わせて、総事業費約5000億円を投じ、延べ床面積約80万平方メートルを開発する計画だ。

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