東急は7月8日、渋谷駅東口前に大型複合施設「渋谷アクシュ」を開業する。同社グループの渋谷スクランブルスクエアと渋谷ストリームのほぼ向かいで、渋谷ヒカリエの隣接地に開発した。総事業費は約275億円。オフィス、商業店舗のほか、イベントやアートの発信を行う広場を設け、歩行者ネットワークも整備し、「新たなにぎわいと回遊性向上」を目指す。
建物は地下3階~地上23階で、延べ床面積約4万4500平方メートル。商業ゾーンは地上1~4階で、計15店が出店する。「エリアに足りない機能を補完する」目的で、飲食店を主体にする。ハワイアンカフェ・ダイナーやイタリアン、スペイン料理店などのほか、広場のパブリックアートのキュレーションを行うアートギャラリー「NANZUKA」(ナンヅカ)がバーの新業態を出店、来年にはギャラリーも開設する。オフィスは地上5~23階で、「既に契約は満床」という。人材派遣会社やIT企業などが入り、就業者数約2500人を想定する。同社グループのオフィスビルの就業者向け優待サービスや広場でのイベントなどで、周辺の自社関連施設と連携し、相乗効果を発揮させる。
![](https://senken.co.jp/production/uploads/file_content/file/330735/large_%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A5_%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88760.png)
![](https://senken.co.jp/production/uploads/file_content/file/330707/large_%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A5_%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%85%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC760.png)
今後も渋谷での開発を加速する。アクシュと27年度に開業予定の渋谷スクランブルスクエア中央棟・西棟、同年度に旧東急百貨店本店跡地に完工予定の大型複合施設「シブヤアッパーウエストプロジェクト」、その他の五つ前後のプロジェクトを合わせて、総事業費約5000億円を投じ、延べ床面積約80万平方メートルを開発する計画だ。