東京建物は11月4日、東京駅前の八重洲・日本橋・京橋エリアの街作りビジョンを発表した。今年7月に八重洲に完工した「トフロム・ヤエス」など三つの大型複合施設開発、他社の複数の開発と合わせて、「日本で最も変化するエリアになる」(小澤克人社長)ことを踏まえたもの。交通インフラなど都市基盤の整備や地元の商店など地域連携、文化・アートの発信なども強化し、「エリアの価値を高め、世界の都市間競争に打ち勝つ」考えだ。
(有井学)
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ビジョンで目指す姿として、「都市の経済活動が文化を育み、その文化的価値が人や投資、交流を呼び込み、新たな活力を生み出し続ける」という「潤環都市YNK(八重洲・日本橋・京橋)」を据えたその取り組みの方向性として、四つの「意思」とアクションを掲げた。
一つは「世界から人と投資を引き寄せる」。トフロムに続き、大型複合施設を開発、29年度に八重洲一丁目北地区事業を一部完工し、32年度に京橋三丁目東地区事業を完工し、八重洲一丁目東地区も商業施設を加えて完成させる予定。オフィス、商業施設のほか、トフロムでは劇場・カンファレンス「ぴあシアター&カンファレンス」、八重洲一丁目と京橋三丁目ではホテルなど「エリアに足りなかった機能を充実」する。
併せて、トフロムでバスターミナルを整備したのに続き、地下歩行者ネットワークなど新たな交通インフラを作る。八重洲一丁目の完工によって、東京駅と日本橋駅が地下でつながる。
さらに、「自分の居場所と感じられる都市を作る」ため、街の路地空間を活用したイベントを強化する。江戸時代からの「粋なつながりを継ぐ」取り組みとして、伝統行事に参画、連携したイベントも行う。「日本らしい目利きで世界に提示する」ため、食を含めた日本文化を発信する店舗などを積極導入する。
トフロムはぴあシアターで新しい来街者を捉えている。9月に大半の店舗が開業した商業エリアも「地元の要望で飲食主体にした結果、好評で、大変なにぎわい。驚くような売り上げの店も多い」と手応えを示す。