ファッション・アートイベント「東京クリエイティブサロン」来年3月開催

2019/10/18 06:28 更新


 東京クリエイティブサロン実行委員会(東京クリエイティブサロン統括実行委員長はオンワードホールディングス廣内武名誉会長)は、国内最大級のファッション・アートイベント「東京クリエイティブサロン」を20年3月15~31日の日程で開催すると発表した。

(北川民夫)

 同サロンの開催エリアは日本橋、丸の内、銀座、渋谷、代官山の都内五つの地域。ファッションを中心に、アートや音楽、フード、カルチャーなど幅広い複数のクリエイションイベントを集結して、東京から世界に発信するプロジェクトとなる。

 従来の商業ベースの見本市ではなく、それぞれの街を訪れる人が自由に参加できるイベントとする。「桜が咲き、訪日外国人が増えるこの時期(3月)に開催することで、日本のクリエイションを世界に向けて発信することを目指す。アートに関心の高い20、30代はもちろん、老若男女が楽しめるイベントにする」(同委員会事務局)考え。東京都の支援を受け、経済産業省が後援する。

 同サロンは各開催エリアごとにイベント主催の代表企業を設定する。日本橋桜フェスティバル実行委員会の三井不動産、丸の内ファッションウィーク実行委員会の三菱地所、東京クリエイティブサロン銀座エリア実行委員会の三越伊勢丹、渋谷ファッションウィーク実行委員会の東急、東京クリエイティブサロン代官山実行委員会のオンワードホールディングスが、各エリアで独自に設定したテーマをもとにファッションやアート関連のイベントを担う体制をとる。また、同時期開催予定のファッションイベント「シブヤハラジュクフェスティバル」とも「連携に向けた綿密な協議を継続している」ことを明らかにした。

 廣内統括実行委員長は「イタリアのミラノサローネがお手本になる。家具やインテリア小物の輸出を促進するために61年に立ち上げたものが、今や世界から100万人を呼び込む、幅広い産業による世界的な催しになっている。東京クリエイティブサロンは、これまで都内各拠点で分散して開催していたファッションイベントやアートイベントを、同時期に開催することで、世界に向けて日本のクリエイティビティーを強く発信する」と述べた。

 東京都の小池百合子都知事は「日本は糸偏の国であり、デザイン性や技術力に優れている。東京を起点に五つの地域が競い合って発信することを楽しみにしている」とコメントした。

「付加価値創造の都市と国にする」と廣内統括実行委員長(右)、「来年3月にファッションの〝桜〟が咲くことが楽しみ」と小池都知事


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