デザイナーの堀内太郎が手掛ける「ティーエイチプロダクツ」は8月21日、東京・神宮前に初の直営店「ティーエイチプロダクツセンダガヤ」を開いた。
堀内の姉が運営する「ギャラリーサーティエイト」に併設した。以前、堀内がデザイン画に取り組む際にアトリエとして使っていた約40平方メートルの空間を、ダイスケミルズがデザインした。ティーエイチプロダクツの考え方を反映して「普遍的で可変する」什器をオリジナルで作った。建築現場で使う単管パイプを組んだハンガーラックなど「独自の設計図はあるが、どこでも手に入る工業製品を使っているので、直営店以外の催事でもブランドの世界を共有できる」と堀内。ラックの上部には「クヴァドラ」のグレーのファブリックのロールを設置し、閉めるとストックになる。
週末のみの営業で、販売するアイテムは堀内がセレクトする。新作に限らず、過去に出したモデルを再生産して並べることもある。直営限定商品として「ブラックミーンズ」と協業したポーチ、抗菌防臭加工を施した「フィットフォー」のTシャツを扱う。また、トゥエルブブックスの協力を得て、アートブックも販売する。オープン時は、堀内が影響を受けたアーティストの1人、ソル・ルウィットの作品集を置いている。