レディス「ザ・トゥー」が好調 自社ECのみで販売、初年度10億円を見込む

2024/09/11 06:29 更新


 EC専業のレディスブランド「THE TOE」(ザ・トゥー)が好調だ。23~24年秋冬のスタートから半年で売上高が4億円に達し、初年度となる24年10月期は10億円を見込む。ディレクターの白倉あやさんとkeiさんは合わせてインスタグラムに50万人のフォロワーがおり、SNSからの集客を中心に20代のファンを広げている。

(相神優波)

2人で立ち上げ

 ザ・トゥーはマヴィー(東京)が運営する。白倉さんが社長兼CEO(最高経営責任者)、keiさんがCOO(最高執行責任者)を務めている。

 2人は自身のファッションを発信するSNSにフォロワーが多く、以前からそれぞれがECのアパレルブランドを運営していた。「もっと品質の高いオリジナル商品を作り、海外でも販売したい」という考えで、2人でブランドを立ち上げることになった。

ディレクターのkeiさん(左)と白倉さん

 ECモールへは出店せず、自社ECのみで販売している。素材や色でトレンドを取り入れつつ、ECでも買いやすいベーシックな服が多く、ファーストコレクションの23~24年秋冬にニットアイテムがヒットした。

 シャギーニットカーディガン(税込み1万9800円)がそれで、約2000枚が売れ、ブランドの認知拡大につながった。

 ベーシックカラーに加えて淡いピンクやブルーなど、カラーバリエーションが豊富で、ボリュームのあるシルエットが「華奢(きゃしゃ)見え」する点が好評だった。

昨年ヒットしたシャギーニットカーディガンは、今年も丈や色を変えて企画

3年目に30億円を

 24~25年秋冬物ではスエードを使用したトレンチコート(3万9800円)、Aラインのテーラードジャケット(2万5300円)などを販売する。ボンディングのスウェットシャツ(1万3800円)は、オフショルダーになっており、共地のミニスカート(1万3000円)とセットアップになっている。

テーラードジャケットは大判のチェック柄と千鳥柄の2種類を企画

 今後については、卸売りや店舗の出店、海外への販路拡大も計画している。3年目は売上高30億円を目指す。

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