ニューヨークが拠点のラグジュアリーブランド「ザ・ロウ」を販売するザ・ロウ・ジャパン(東京・細江光範代表)が、快進撃を続けている。売上高は、18年の開設から5年で11倍。23年も好調で、前年の2倍に達する見通しだ。ウェアからバッグ、シューズまで人気アイテムは年々広がり、幅広い女性客を獲得。最近は男性ファンも多い。ブランドビジネスが過渡期を迎える今、独自の切り口で市場を広げている。
(青木規子)
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着る側に余白ある
ブランドを象徴するクオリティーの高いシンプルなスタイルは、「クワイエットラグジュアリー」と呼ばれ、そのテイストを取り入れるブランドは後を絶たない。人気商品は高額だがヒットを続けている。
繊研新聞社が年2回行う「今の時代を引っ張る最もクリエイティブなデザイナーランキング」のレディス海外部門は、ここ4シーズン、ザ・ロウのメアリーケイト・オルセン&アシュリー・オルセンが首位。
バイヤーらが挙げた魅力は「美しいたたずまいを作り出すシンプルでクリーンなシルエットと、素材や縫製のクオリティーの高さ」で、百貨店でもセレクトショップでも評価が高い。
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