ソーホーのビルの5階に約930平方メートルのショールームを構える「ザ・ニュース」。創業社長の石井ステラさんは、30年前に会社を設立し、以後ずっとニューヨークでショールームビジネスをしてきた。ザ・ニュースといえば、「3.1フィリップ・リム」や「アレキサンダー・ワン」を始め、若手デザイナーたちを育ててきたことで知られる。そんな石井さんにニューヨークの若手デザイナーを取り巻く環境、成功が長続きするデザイナーの共通項、日本からニューヨークに販路を広げたいデザイナーたちへのアドバイスを聞いた。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
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――ニューヨークの若手デザイナーを取り巻く環境は、ここ30年でどう変わりましたか。
ザ・ニュースを始めた頃は、自分の好きな面白いブランドがたくさんありました。最初は「スーザン・チャンチオロ」「テス・ギバーソン」「ドゥーリー」、その後少したって「バンド・オブ・アウトサイダーズ」、3.1フィリップ・リム、アレキサンダー・ワンを扱いました。あの頃はエネルギーがすごくありました。力のあるブランドはある程度売り上げが上がると自分たちでやると言っていなくなりますが、最初に発見して育ててビジネスにするのは一番面白くやりがいがあります。
――今の若手デザイナーをどうみていますか。
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