「ザ・ノース・フェイス」 ダウン人気過熱に警戒

2018/01/29 04:30 更新


 ダウンアウターの当たり年となった今冬。ところが、市場で売れ筋の筆頭に挙がるゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス」(TNF)では、過熱ぎみの消費を警戒している。

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 昨年12月、TNFで「マウンテンダウンジャケット」を出したところ、「協業でも限定品でもないのに、直営店で入荷日を案内したら、開店前に行列ができた。『お一人様1点まで』と告知する取引先もあった」(森光執行役員事業統括本部ノースフェイス事業部長)という。ある有力専門店の経営者も「出す物出す物、飛ぶように売れていく」と評する。

 こうしたなか、ゴールドウインが注意するのは、消費者に「TNF=ダウンウェアブランド」と思われないこと。「我々はあくまで、お客様の求めるアクティビティーに応じた機能と製品を開発する」(森氏)と強調する。

 18年秋冬に向けて発表したのは、「暖かさ」に着目した新テクノロジー。プリマロフトと共同開発し、ダウンのようなかさ高性を持つ化繊わたに、二酸化ケイ素などでできた軽量断熱素材を練り込んだ「サーモボールプロ」はその一つ。水濡れに強いイージーケア品という、ダウンにはない特徴のアウターとして提案する。

新技術「サーモボールプロ」を採用した新作アウター
新技術「サーモボールプロ」を採用した新作アウター



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