ノース・フェイス、レインパンツを改良

2016/07/12 06:18 更新


 ゴールドウインは17年春夏、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」で、細身ながら動きやすい新開発のパターンを採用したレインパンツを出す。人間工学に基づく型紙を設計し、登山中に足を上げた際に生じる生地の抵抗を減らし、裾のずり上がりをなくした。

 富山県小矢部市にある研究開発拠点、ゴールドウインテクニカルセンターで約2年かけ試作を重ねた。特に尻から膝にかけたラインの長さにこだわり、従来よりもストレスなく体を動かせるようにした。男性用、女性用2型ずつ出す。価格はメンズが3万9000円と4万2000円、レディスが3万8000円と4万2000円。

 これまで膝の上げ下げをしやすくするには、太いシルエットにするか、ストレッチ素材を使うしかなかった。しかし、太いシルエットの場合は生地が余って歩きにくさにつながり、またストレッチ素材を使うと膝を上げたときに皮膚と生地とがこすれて抵抗が生じていた。新シルエットなら伸縮性の少ない透湿防水素材を使える利点などもあるという。

 ザ・ノース・フェイスのレインウェアは上下別々の購買が目立ち、パンツの売り上げ比率は約20%にとどまっていた。それだけに改良を進めれば伸びる余地があると見て、開発した。

ノースのプラス用
膝の負担を減らし、裾が濡れづらい新たなパターンを開発した


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