地場産業と観光(古川富雄)

2014/05/21 12:16 更新




車で少し遠出して、「児島ジーンズストリート」(岡山県倉敷市)に行きました。JR児島駅からほど近く、細い通りにジーンズ店が並びます。といっても、軒を連ねるという感じではなく、ぽつんぽつんと店があり、散策しながら楽しむにはちょうどよい感じです。

それでも、ジーンズ関連ショップは25と大幅に増えています。土日ともなれば、観光客も含めて、かなりのにぎわい。「桃太郎ジーンズ」で知られる藍布屋は、ストリートに工場ももっています。飲食店もぽつぽつ増えており、これからいろいろな店が増えることが予想されます。

 



かばんの産地、兵庫県豊岡市には「かばんストリート」があります。もともとはOEMがほとんどで、かばんの産地としての知名度は高くなかったのですが、関係者の努力が実り、かなり知られるようになりました。

4月には、地域団体商標「豊岡鞄」を一堂に集めたショップ「豊岡カバン・アルチザン・アベニュー」もオープンしています。

こうしたストリートつくりは、地方の中心商店街活性化という側面も持っています。また、最近は富岡製糸場が世界文化遺産に登録される見込みとなり、観光客が押し寄せています。地場産業と観光は結びつくという傾向は強まっており、各地でこうした取り組みが広まるといいなあ、と思っています。




古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介



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