台湾全体で「ファッションやアート、カルチャーを一緒に盛り上げよう」とする取り組みが進んでいる。台北ファッションウィーク(台北FW)は台湾文化部が主催、目玉は台湾の伝統的な文化をテーマにした開幕ショーだ。経済部、教育部と連携し、台湾の強みである機能性に特化した生地の活用やキャリアの異なるデザイナー支援を行っている。ファッションやアートをプッシュする商業施設の動きも目立つ。
(松本寧音)
行政が連携して運営
台北FWは、行政の全面的なバックアップが特徴。開幕ショーは毎シーズン、ファッションとカルチャーを融合した表現が見どころで、台湾の伝統芸能・伝統工芸や60万人いるとされる先住民族などに焦点を当ててきた。3月22日~4月9日に開催した23年秋冬台北FWの開幕ショーは、360年の歴史を持つ台南の寺院、南鯤鯓代天府で行った。開幕を祝い、頼清徳台湾副総統も駆けつけた。