ルミネは、地方の自治体と一体で地域の魅力を発信する新プロジェクト「旅ルミネ」の1回目のイベントを23~24日、JR新宿駅新南口「ニュウマン」内の多目的ホール「ルミネ・ゼロ」で開いた。
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新潟県佐渡島の民芸品・雑貨や酒造会社、パンなどの食物販店が、商品を紹介・販売したほか、佐渡市役所や温泉団体などがブースを構え、現地も魅力をアピールした。佐渡に関連したトークショーや酒造りのワークショップも実施した。初日から女性を中心に多くの客が集まり、「ネット注文で半年待つ」という人気パン店では売り切れ商品が続出した。
旅ルミネは日本の産地支援と地方活性化を目的とし、13年に開始した全社プロジェクト「ココルミネ」から派生して開始した。ココルミネではルミネ各施設でワークショップや物産展を開催、16年4月にはニュウマンの駅ナカゾーンにコンセプトショップを開設し、各産地の物作りの背景や思いを伝えながら物販を主体としてきた。
旅ルミネは物販以外にも広げることで、ココルミネのコンセプトである「地域への誘(いざな)い」を「より立体的に具現化する」(プロジェクトを主導した営業本部新規事業部の山本真由子氏)取り組み。「地域に眠る観光や食、物作りなどの資源を、20~30代の女性を中心対象とするルミネのフィルターを通じて、地域とともに提案し、その地域のファン作りにつなげる」のがコンセプトだ。今回は佐渡のガイドブックや、イベントに出品した日本酒などをルミネと自治体、地元業者などと共同で作った。
今後は他の地域と取り組むとともに、旅行企画などを広げる考えだ。
