【ニューヨーク=杉本佳子通信員】VFコーポレーションは7月17日、イタリアのアイウェア企業、エシロールルックスオティカがVFからシュプリームを15億ドルで買収することで合意したと発表した。支払いはキャッシュで、年末までに取引が完了する見込みだ。
VFのブラッケン・ダレル社長兼CEO(最高経営責任者)は、「シュプリームはVF傘下で中国と韓国の販路を強化し、確固たる成長を遂げた。しかしシュプリームのビジネスモデルとVFの戦略の間では、相乗効果が限られていると結論付けた。売却は自然なステップだ」と説明した。
シュプリームは現在、ネット販売のほか、アメリカ、アジア、ヨーロッパに17店を持つ。エシロールルックスオティカはレイバン、オークリーなどを持ち、23年の連結売上高は254億ユーロだった。150カ国・地域に20万人以上の従業員を抱える。