「サポートサーフェス」18春夏 大人のエレガンス

2017/09/14 04:28 更新


 18年春夏ニューヨーク・コレクションの真っ最中だが、その裏で東京でも実力派デザイナーが新作を披露している。「サポートサーフェス」(研壁宣男)は、透明感のある素材を生かした軽やかなラインを揃えた。

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 オーガンディ、パンチングクロス、シアードニット、透け感のある素材に花やフェザーの繊細な刺繍を重ねていく。ケープのようにボリュームをとったコットンシャツ、オフショルダーにしてスリーブにドレープを入れたドレスなど、生地の断ち方とドレープにも研壁らしさを感じさせる。シンプルなニットやドレスも構築的なショルダーラインで変化を作る。ワイドパンツに斜めに布を畳んだディテールを入れたり、スカートに斜めにギャザーのディテールを入れるなど、斜めの布使いもポイント。バイアスチェックのドレスにも、バスト下に斜めのギャザーが寄せられる。手描き風の繊細なフラワープリントはジョーゼットタッチのドレスやブラウスにのせられ、レザーやスエードのドレスやトップにパンチングで花柄を描く。

 テーマは「余白を充たし、余白を創る」。透け感や部分的なカットオフ、バイアスの布使いで軽やかさを入れながら、そこにドレープやカットジャカードのディテールで装飾をプラスする、足し算と引き算をミックスして見せる大人のエレガンス。

サポートサーフェス


(小笠原拓郎、写真=加茂ヒロユキ)




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