スタイレム瀧定大阪は26~27年秋冬向けテキスタイルで、華やかさと快適性を両立し、服を着る楽しさを呼び起こす多彩なテキスタイルを提案した。四つのテーマに分けて、トレンドを取り入れた華やかなジャカードやツイードなどを揃えた。
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装いたいという気持ちを後押しするエレガントなスタイルが中心の「ニューオピュレンス」は、ラメを組み合わせたフラワー刺繍やラッセルレース、ベロアといった華やかなテキスタイルが中心だ。糸を起毛させフロック加工を施したようなウォーム感を付与したシアーニットは透け感と光沢感といった表情に加え、ストレッチ性も併せ持つ。

時代を超えて愛される普遍的なスタイルの「ナイスフレーション」は、レザーやスエードのような質感など独自性を加えた。加工を施した薄地のサテンは、レザーのような高級感のある表情を付与。定番のチェック柄はキュプラを使い光沢感を加えたほか、オンブレー調に仕上げカジュアルながら大人らしい〝きちんと感〟のある見た目にした。

クラシックをベースにしつつ日常での着心地も重視した「アーバンハーモニー」は、春と秋の立ち上がりに向けて梳毛調素材やデニムを充実。シルクネップ糸を使ったツイードは、ミックス感とビンテージ感を付与し、シックな風合いを持たせた。インディゴブラックのデニムは通勤でも使えるように落ち着いた色合いにし、高級感を持たせた。

永遠という意味の「エタニティ」は、触り心地や表情にこだわった。カールした毛並みのフェイクファーやラメ入りのツイード、天じくといったフェアリーな表情を持つテキスタイルを充実した。

また、8月に開催した「創織展」の素材も披露した。特に創織展は手間を惜しまず時間をかけて国内で生産したテキスタイルが好評だったという。小塚毛織と共同出資で設立したカナーレ・ジャパンの生地や、近江晒など特に人気のあったテキスタイルを揃えた。
