スタイレム瀧定大阪、東南アジアやインドで生地開発 3国間取引が拡大

2024/07/25 06:26 更新


様々な国でファッションテキスタイルを開発し、グローバルに販売する

 スタイレム瀧定大阪が、東南アジアやインドでテキスタイルの開発、生産を拡大している。日本国内向けに加えて、ベトナムなどの縫製工場に向けた3国間取引が伸長。「小ロットニーズに対応すればさらに伸ばせる」(酒井聡太第一事業部テキスタイル2部12課課長兼)とベトナムで生地の備蓄を始めた。

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 これらをアピールしようと東京オフィスで「25年アセアン・インドテキスタイル展トライアングル01」を初めて開いた。現地法人があるインドネシアとインドで生地の開発、生産を拡大している。インドネシアは合繊素材が中心で、開発した強撚糸を使い、膨らみのあるポリエステル生地やシアー素材などバリエーションが広がっている。インドネシアは駐在員事務所を現地法人に格上げした21年以降、現地のテキスタイルメーカーとの協業など生地の開発が加速した。

 インドは、一般的な綿花からオーガニックコットンに移行する期間も農家からわたを買い取る「オーガニックフィールド」の取り組み拡大に合わせ、オーガニックフィールドやオーガニックコットンの生地の開発、生産を拡充している。

 タイやベトナム、マレーシアなどでも生地開発が進む。ただ、インドや東南アジアでの生地生産は一定の数量が必要で、大口顧客向けが中心。小ロット対応をするために、今年5月からベトナムの保税区で生地在庫を始めた。インド、インドネシア、タイ、ベトナムなどで生産した生地を1反から配送し、販路を広げる。「顧客のニーズに合わせて最適な組み合わせが提案できる」仕組みを構築し、ファッションテキスタイル販売を東南アジアで強める。



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