ストライプインター、ベトナムのレディスアパレル買収

2017/11/08 12:20 更新


 ストライプインターナショナルは、ベトナムのレディスカジュアルアパレルで、NEM(ネム)グループのアパレル事業を買収し、ベトナム市場に本格進出する。ベトナムに事業会社を設立し、同社にネム側のアパレル事業を承継し、事業運営を行う。

 ネムグループは97年にスタートし、SPA(製造小売業)レディスカジュアルの「ネム」をハノイ、ホーチミンに44店を持つ。ハノイに路面店が多くある。20~40代の働く女性向けで、刺繍やコサージュのついたベトナムらしいデザインのワンピースが主力商品。

 近年は年間10店以上の出店と20%を越える売上高の拡大を続けている。17年度の事業規模は2600万米ドルを見込む。ベトナムで店舗数2位という。ストライプインターナショナルはASEAN市場でもベトナムを重点市場の1つと見ており、今回の買収はその一環。ネム側の株式の3分の2以上を取得した。

 ストライプインターナショナルはハノイに新たなグループ会社「ストライプ・ベトナム・ジョイントストックカンパニー」を資本金1750億ドンで設立、石川康晴社長が会長、張替勉常務が社長に就任する。ストライプ側のブランドではなく、べトナム市場ではネムで事業拡大を図る考え。

 石川社長は「今回の買収で日系アパレルでは初となるベトナム本格進出を実現し、東南アジア戦略を本格化する」とし、ネムを選んだ理由に成長性と収益性の高さを挙げる。現状、30億円弱の規模だが今後出店を増やし、ネムを「将来的に売上高80億円、営業利益20億円規模のビジネスに成長させたい」とする。



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