ストライプインターナショナルは13日、同社の東京・渋谷の路面店「ホテルコエトーキョー」で〝ゆかたナイト〟の音楽イベントを開いた。若い世代にゆかたを気軽に楽しんでもらう狙い。ゆかた着用の客に日本酒スパークリングやソフトドリンクを提供し、ユイカンノさん、ポリン(オーサムシティクラブ)さんなどDJゲストも招いた。
同社は16年からゆかたを販売しており、20年の東京五輪に向け「日本のカルチャーを発信し、東京の街中にゆかた姿の人があふれかえるようにしたい」と石川康晴社長。グループ会社キャンとともに、今年は17ブランド20種類のゆかたで5月に先行予約を開始し、昨年よりも好調という。15日から店頭販売する。特にブランドの個性が強い「メゾン・ド・フルール」や「レベッカブティック」の人気が高く、「ゆかたを着てSNSに画像を上げる流れ」が広がっている。
非日常の場に着ていく服のポテンシャルや、夏場の店頭活性化、定価販売の面でもゆかたに期待している。今年は3週間ほど販促時期を早め、あらかじめSNSなどを通じてストライプの店にゆかたがあるというイメージを作り、ゆかたナイトの話題も発信することで実売期を盛り上げたい考えだ。レンタルサービスの「メチャカリ」も活用しながら、花火大会などイベントごとに「違うゆかたを楽しんでほしい」。
ゆかたナイト当日は、キャップやスニーカーを合わせて自由にゆかたを着こなす客の姿も見られた。会場でメチャカリに有料会員登録すれば店内に用意した同社のゆかたをその場で着用でき、返却せず持ち帰れる企画も実施。これを利用した2人組の女性は、「自分のゆかたも持っているが、その場で着られる方が楽だし普段着ないデザインを試したい」と話していた。