ポーランド発のスポーツアパレルブランド「4F」(フォー・エフ)が、日本に本格進出する。6月には東京・表参道に路面店、横浜・桜木町に体験スペースを併設した日本旗艦店を相次ぎ開設。モール中心に直営店を出し、20年まで40店体制を築き、売上高60億円(小売価格)を目指す。
4Fは、ポーランド・クラクフ市に本社を置くOTFC社が03年に設立したスポーツアパレルブランドで、現在は東欧中心に世界26カ国に600店以上を展開している。機能性を備えたシンプルなデザインと、細身で曲線的なシルエットが特徴で、価格は大手スポーツブランドより15~20%程度、低めに設定している。オリンピックなど世界大会に出場する代表選手団のサポートや、大会のスポンサードにも積極的に取り組んでおり、東欧では知名度が高い。
日本では、国内外のスポーツ系ブランドを中心に扱うスポーツライフスタイルラボ(東京、藤井英壱社長)が総代理店となり、6月から国内販売を始めた。同社はブランドを強く訴求するため、スタート段階では卸売りはせず、直営店の出店を軸に進める。進出初年度は、神奈川、千葉、埼玉、東京にあるモールを中心に、100~165平方メートル規模の店を出す。年内に5、6店を出す見込みという。
日本ではウィメンズ商品を強化する。6月28日に横浜・桜木町のコレットマーレ1階に開設した旗艦店では、約220平方メートルの店内に約100点を揃え、うち6割をウィメンズで構成した。また、日本人のサイズに合うライセンスによる日本企画品も、早ければ7月末から導入する。中心価格はレディスのTシャツで2400~3900円など。プロパー価格が割安なことから、セールはしない方針だ。