ベイクルーズグループのフレームワークスが運営する「スピック&スパン」は今秋から、米「Jクルー」の妹ブランド「メイドウェル」を一部の店舗とECで販売する。「ジーンズに合う服」をベースにカジュアルウェアのトップ、ボトム、服飾雑貨まであるが、まずはストレッチジーンズなどを中心に据える。初年度売上高は3200万円(小売価格ベース)を見込む。
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昨年30周年を迎えたスピック&スパンはリブランディングに着手。「強みのデニムを生かしたトラッドベースの大人カジュアル」なイメージを打ち出してきた。店では「レッドカード」「アッパーハイツ」「サムシング」など国内の本格ジーンズブランドの売れ行きが順調で、デニムに強い海外のブランドも探していたという。
米Jクルー・グループのメイドウェルは06年にスタート。米国で約120店あるほか、ECでは100カ国以上で販売されている。日本にもファンはいるが、店はなく、大々的に販売している卸し先もない。商品のテイストが合うことや30代中心に支持されていることなどから取引が決まった。
代表的な商品の一つのストレッチジーンズは、「ハイウエストの今っぽいシルエットや、フロントボタンのデザインに加え、キックバック性にも優れていてはき心地が良い。女性の体のラインをきれいに見せてくれる点が気に入った」(河田知子バイヤー)という。
9月下旬をめどに、大都市圏の数店舗とECで販売を始める。最初はストレッチジーンズやGジャン、シャンブレーシャツ、サロペット、レザーシューズを仕入れる予定だ。価格は現在調整中だが、「米国と日本で差がないようにする」考えで、ストレッチジーンズで1万円台前半~半ばを想定する。顧客の反応次第では、仕入れる商品や販売店舗の拡大も検討する。

