倉敷に古民家を改造した商業施設をオープン 「青木被服」や「マルゴ」など入居

2022/04/28 06:26 更新


築100年以上の建物を増改築した倉敷SORAの外観の一部

 岡山県倉敷市の美観地区に4月28日、新たな商業施設「倉敷SORA」がオープンする。デニムアイテムを主力とする「青木被服」や足袋シューズを提案する「マルゴ」をはじめ、飲食店や宿泊施設も入居し、衣食住を楽しめる施設になる。

 同施設は、三楽(岡山県倉敷市)が築100年以上の旧藤岡邸を増改築したもので、倉敷民芸舘と倉敷郷土玩具館の間に位置する。敷地面積は約500平方メートルで、計五つの店舗・宿泊施設と、美観地区に少ない憩いのスペース「みんげい広場」で構成する。

 青木被服倉敷SORA店は、青木被服(岡山県井原市)が主力のデニムアイテムで様々な提案を用意。全国で2店目の直営店で、倉敷本店に次ぐ美観地区2店目となる。店舗面積は約50平方メートル。

 アパレルはレディスが中心で、倉敷SORA店限定のジーンズなどを用意。デニムで製作したバラ「藍バラ」のように、新たに挑戦した商品も揃える。大原美術館ミュージアムショップと協業したジャカードデニムで絵画を表現したテーブルマット、藍を活用したそうめんなどもある。同店にしかない商品を揃え、本店とのすみ分けも明確にしていく。

デニムの限定商品が充実した青木被服

 マルゴ・クラシキは、地下足袋や安全スニーカーのメーカーである丸五(倉敷市)がオープン。地下足袋の特徴を生かした健康的なライフスタイルシューズを揃える。全国3店目の直営店となる。

 足袋型コンフォートシューズの「たびりら」をはじめ、エアクッション入りの足袋型スニーカー「スポーツジョグエアー」、タビパンプスの「タビリラ・マリー」、創業者の名を冠した足袋型のレザーシューズ「イタロウ」など様々なシューズを用意。キッズ向けの足袋型シューズ、足袋型のショートストッキングやフットカバー、靴下もある。

丸みを帯びた独特の什器に様々な足袋型シューズを並べるマルゴ・クラシキ

 丸五は19年8月、創業100年の挑戦として東京営業所(日本橋)1階にアンテナショップとなるマルゴ・トウキョウを出店。21年7月には本社に2店目となる「コヤヤ」を開いている。

 今回のマルゴ・クラシキは旗艦店に位置付け、ECとの相乗効果などにも期待する。

 このほか、地元の野菜やフルーツと世界の特産品を組み合わせる「倉敷洋食バラトン」、3部屋の客室で民芸文化の息づく倉敷らしい宿泊体験を提供する「滔々(とうとう)」などが出店する。

施設中央に位置するみんげい広場。椅子も用意しくつろげるようになる予定


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