東京ソワール19年秋冬 消費増税を見据えた価格戦略

2019/06/04 06:26 更新


 フォーマルウェアメーカーの東京ソワールは19年秋冬のブラックフォーマルで、消費増税を見据えた価格戦略を強化する。高額品は投入時期を早め、増税後には買いやすい価格の商品を揃える。

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 増税前の8月には、創立50周年記念商品として、希少価値の高い「松岡姫」のシルク100%のアンサンブルを「ソワールペルル」から発売する。36万円。一方、増税後には税込み4万円のアンサンブルと同1万円のバッグを販売し、落ち込みをカバーする。

 ライセンスブランドも高額品は販売時期を前倒しする。「ランバンノワール」の18万円のウール・カシミヤのコートや、「ウンガロ・ソワ」の12万円のアンサンブルなどは8月に投入予定。「アクアスキュータム」もコートを中心とした高額品を増税前に販売する。

 増税後は手頃な価格で価値を感じてもらえる商品を加える。アンサンブルの中心価格が10万円前後のアクアスキュータムは10月上旬、8万5000円のアンサンブルを販売する。日本でのライセンス開始60周年を迎える「ピエール・カルダン」も通常は10万円弱の価格帯が中心だが、正統派のテーラードスタイルの8万円のアンサンブルを販売する。

「ソワールペルル」の「松岡姫」のシルク100%のブラックフォーマルアンサンブル


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