メッセージを添えたたくさんの洋服カバーがアイコンに
モデラート（東京）は、DtoC（メーカー直販）ブランド「ソージュ」のブランド設立5周年を記念したアートイベントを東京・銀座の「ポーラミュージアムアネックス」で開いている。10月29日まで。
同展は、ニューヨークと東京を拠点にするクリエイティブスタジオ「バンガルドーソン」との協業で、19年に続く2度目の開催。今回のテーマは「試着室」で、四つの試着室を通して自分らしさとは何かを問いかける内容となっている。
その中の一つの試着室では、服を持って試着室の中に入って来るところから始まる4人を捉えた映像作品が楽しめる。登場人物は、女子学生やピエロなど。手に取った服と鏡に映る自分自身と対峙（たいじ）しながら、迷いや葛藤、他人の声によるしがらみなどを、抽象的に描いている。映像監督の林響太朗さんとタッグを組んだ。
試着室は「不確かな自分の輪郭を見つめながら、自らの一部に新しい何かを取り込もうと試みる場所」。服や言葉以前に感じてもらえるものがあるのではないかという、市原明日香社長の思いがこもっている。
