「ショップリスト」 実店舗で韓国ブランドを集積

2020/12/16 06:27 更新


東京・代官山に限定出店したショップリスト「チンチャコリア」

 クルーズショップリスト(東京)が運営するファッションECサイト「ショップリスト」は12月13~18日、韓国ファッション37ブランドを体感・試着できるショールーム型店舗「チンチャコリア」を東京・代官山のギャラリーに開設している。同社が自社運営する実店舗は初。店舗を「強化対象」とし、常設型や在庫を置く形態まで様々な形態に挑戦していく。

(疋田優)

 チンチャコリアは、ECサイトのショップリストで韓国ファッション50ブランドを集めて販売するイベント。販売する50ブランドは「一般の韓国人が選んでいるブランド」が軸で、韓国ECシステム構築プラットフォームのカフェ24(カフェ24ジャパン)と提携して実現した。

 期間限定店舗は、商品を実際に見て触って試着してもらう場として、また欲しい韓国ファッションを発見してもらい、ショップリストで買える認知を広げる狙いで設けた。店内商品は37ブランド・約500点で、「ホッピング」「ナイン」「イムベリー」のほか、日本初では「シュースパ」など14ブランドが手に取れる。買いたい場合はスマートフォンで商品タグのQRコードを読み取り、ショップリストの商品ページから購入する。

 今回は、客の入店データや顧客属性データがたまるツールは導入していない。「あくまでお客の体験と認知拡大」(東覚亮介販促プロモーション部部長)が目的だが、「ショップリストの商品取扱高1000億円超を目指すために、オンラインだけでなくオフラインの顧客接点は重要」という。ショップリストは30万点のファッション商品を販売しているが、「買いたいものが見つからない」客はまだ多い。「発見してもらう場」として実店舗は重要とみて、店舗展開を積極化する。立地は主要な地方都市で、集客力のある商業施設を視野に入れる。在庫を一定用意する店舗形態も検討する。アプリを駆使して個客向け接客も実験的に行う考え。

 韓国ファッションブランドはショップリスト内で注目コンテンツであるため、「お客にとって品揃えとテイストの豊富さ・買いやすさ・使いやすさを、より高めていく」とする。

オフラインの顧客接点として実店舗を強化する中で、韓国ファッションはオン・オフで強化するコンテンツになる


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