スタイリストの百々千晴さんは、自身がディレクションするブランド「シシクイ」の直営店を東京・南青山にオープンした。
百々さんの出身地である徳島県宍喰町に由来するシシクイは、国産による丁寧なディテールと豊富なサイズ展開のデニムパンツが主力。ニットアイテムやアクセサリー、シューズ、アンダーウェアも販売している。リアルクローズのなかに潜む百々さんのセンスや遊び心が魅力で、インスタグラムやユーチューブを通して商品を紹介し、ECでファンを増やしてきた。
新規客が増えるとともに試着を希望する声が増え、数年前から南青山で事務所を兼ねた小さなショップを予約制で運営してきた。今回の新店は、商品の増加に合わせたもの。表参道の駅から骨董通りに入って数分の路地沿いに、約100平方メートルの店が完成した。
「次に引っ越すなら結構な広さじゃないといやだなと考えていたところ、イメージ通りの空間にすぐ出合った」と百々さん。「以前はアトリエみたいな店だったが、新店はギャラリーがイメージ。物をぎゅうぎゅう置かず、ゆったりとした空間を目指した。まだ未完成で、もっと物を減らしてもいいかな。どんどんアップデートしていきたい」という。
内装は、ベージュが基調。大きな窓ガラスには微かに光を通す白いカーテンが引かれ、レジスペースや壁面はカーブで表現されている。70年代の「アルテック」のスピーカーから流れる音楽も気持ち良い。撮影や展示などができる自由度の高い空間になる。ソファのあるフローリングスペースはよりゆったりとしていてくつろぎの空間になっている。
商品は、主力のデニムパンツのほか、春夏に人気だったカーゴパンツや秋冬のコーデュロイのワイドパンツも並ぶ。今後は、アンダーウェアやピアスなどの新作も並ぶ予定だ。定休は火、水、木曜日。