しまむらの「ファッションセンターしまむら」の既存店売り上げが8月度、前年同月比0.6%増となった。既存店がプラスになったのは18年4月度以来。
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20日締めの同社の8月度は、遅れていた梅雨明け・気温上昇のタイミングを捉えた。寝具や肌着の夏物実用衣料が正価で売れた。さらに秋物が好スタートを切ったことが押し上げた。
同社は既存店売り上げの回復に力を注いでおり、長くなっていた商品サイクルを再度短くすることなどのほか、行き過ぎた低価格や過剰なセールの見直しを進めていた。8月度は全店ベースで客単価が5.4%増となり、客数3.8%減を補う形となった。
3~8月の上期でみても客単価は1.2%増。ただ客数が6.1%減ったため、売り上げは5.0%減となった。売り場で見せ方の改変を進めており、来店客の買い上げ率を高めるなどで下期には増収を定着させる構えだ。