しまむらが21年2月期連結業績見通しを開示した。売上高5192億6000万円(前期比0.5%減)、営業利益234億500万円(1.8%増)と、新型コロナウイルス感染拡大による第1四半期(3~5月)の2割近い減収と12億円余りの赤字を巻き返す構えだ。足元が好調なため、第2四半期以降で売上高は6%強、営業利益で4割強、前期よりも積み増す計画。新型コロナ以前からの不振の反転を想定する。
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6月度の「しまむら」業態の既存店売り上げは前年同期比27.0%増となった。特にリードしているのが、地方だ。外出自粛が解除され、地方で支給が先行する10万円の給付金と「一定の相関性がある」とする一方、商品政策の改善など「内的要因が大きい」とした。外部要因によって増えた来店客を着実に買い上げにつなげたとの見方だ。
同社はこの間、改革策の一環としてブランド再編を進めてきた。レディスはPBを単にベーシックとするだけでなく、カジュアルとエレガンスにテイストを明確に分けている。取引先との共同開発ブランドは、よりデザイン性を重視する中で年齢層やテイストで整理した。これら売り場作り、販促との連動性を高めて打ち出す施策が「支持されている」として、増収は軌道に乗ると見込む。
収益改善は、チラシからウェブに販促をシフトするとともに、レジ割引を半減して粗利益率を高めることで実現する。商品、売り場、販促の一体化でプロパー消化率を高め、無理な値下げを回避する構えだ。
新型コロナによる休業は限られたなか、消化を進めた春物については在庫全体の3、4%程度にとどまっているという。